小説家になろうのおすすめ小説を紹介する

なろう小説を読んでみたいけど何を読めばいいかわからない、という人のためにおすすめの小説をピックアップしていきます

Re:ゼロから始める異世界生活

 どうもこんばんは。今回も有名な作品の紹介です。タイトルで既にご理解いただけていると思いますが、今回の作品はこれ。

※読んだのが数年前。内容がおぼろげです。また、当時の時点では四章までしかなかったのでそれ以上読んでいません。ご容赦下さい。

 

  

Re:ゼロから始める異世界生活

↑リンクがあるのでそのまま飛べます

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活 1 (MF文庫J)
 

 

 

 

 

 リゼロと呼ばれますね。これもまた異世界転生物です。アニメ化した作品の中でもトップクラスの人気を誇ります。海外でも根強い人気があり、個性的なヒロイン達も魅力の一つ。まぁ小説の紹介なので、キャラクターのデザインに関しては別の話ではあるのですが。アニメ化まで至った作品に関しては、そこも含めて一つの作品であると認識していますので。

 

 小説自体の概要ですが、コンビニ帰りに異世界へ召喚された主人公が、たった一つだけ手に入れた「死に戻り」の能力を使って、王選と呼ばれる王国の選挙候補者でメインヒロインのエミリアと、王選を巡る争いに参加していく、と言った感じになっています。いや、王選よりも魔女教との闘い、といった方がいいのか……。

 

 さて、主人公スバルが持っている能力は既述の通り、死に戻りだけ。ある程度は魔法が使えるのですが、それもさほど強くはなく、要するに人並です。むしろ異世界的には、平均以下の戦闘力と言わざるを得ません。死に戻りの能力は、その名の通り自分が死んでしまうとある程度時間を遡り、それまでの過程をなかったことにする力。やり直しが効くってことです。ただ、なんでもそう都合よくいくわけでもなく、所謂セーブポイント的なものがあるようで、そこを超えてしまうとそれ以上前に戻ることは出来ません。

 

 この能力を使って(というか能力の性質上使わざるを得ない)何度も死にながら、数々の事件を解決していくわけですが、死の描写が結構重いです。それはもう中々凄惨な有様で、手足が千切れるくらい当たり前と言ってもいいでしょう。スバルも生きたまま食われたりしますし、可愛いヒロインだろうが容赦なく切り刻まれます。耐性が無い人は注意しましょう。基本的には主人公も共に死んでいたり、その後結局失敗して死に至るので、現状でヒロインの誰かが死んではいません、少なくとも。

 

 スバルはもともと引きこもりの学生だったので、特別なにかの才能があるような人間ではないです。性格的にもさほど優秀とはいえず、正義感溢れる熱血漢でもなく、誰にでも分け隔てなく接する優しさを持つこともなく、平々凡々とした一学生にすぎません。それでもヒロイン達と触れ合う中で、徐々に人間的に成長していきます。物語のキーパーソンとなるエミリアはもちろん、メインヒロインのエミリアに負けず劣らずの人気を誇るレム、やがてスバルのパートナーとなるベアトリスなど、我々と同じ日本の一学生から、死に戻りの運命を背負った戦士としての意識が芽生えていきます。

 

 戦闘に関してはさっきも言った通り、強くはないので基本的にスバル自身が敵を倒すということは少ないです。頭脳明晰ということもないため、知略を駆使して敵をハメることもあまりありませんが、まぁそこは小説なので、ある程度は作者の采配で、ね? なので敵を倒すのは味方共に、ということになります。軍師タイプ、ということになるんですかねぇ。これから起こり得る未来を知っているだけに、それ相応の作戦を立てることは出来ますから。

 

 また、未来を知っていてもそう簡単に解決できないところも、この小説の面白いところです。一つの問題を排除してようやく問題解決! と思ったところで今度は別の障害が発生して結局同じような未来に行きついてしまう、といったことも起こります。そのたびに何度も何度も死に戻り、原因を究明し、それら諸問題に対処できる対策を打ち立てるために奔走するスバルの姿には感銘を受けます。どれだけ惨めで情けなくても、ヒロインのためならどんなことでもやってみせるという気概は、尊敬できる美点であると言えるでしょう。普段は頼りなくみっともない行動も多いだけに、ギャップがすごいですね。

 

 ヒロイン以外のキャラクター達もなかなか個性的です。特に目を引くのはロズワールという人物。宮廷魔術師であるため戦闘能力は抜群に高いのですが、中々の変人です。外見からしてピエロのような化粧をしているので、わかりやすく個性的ですね。言動もかなり謎が多く、間延びした口調も相まってかなりアブナイ奴に見えます。それらの行動原理には深い理由がありますが、同時にスバルたちからの信用はあまり高くないようです。その他にもエミリア以外の王選候補者四人や各陣営の協力者に魔女教の司教達、物語に大きく絡んでいる魔女達もかなり癖の強い性格をしています。特に魔女達なんかは、その精神性が常軌を逸するものであると言っても過言ではないでしょう。

 

 スバルが戦闘において派手な活躍をしないだけに、そういう意味での爽快感はあまりないかもしれません。せっかく問題を解決しても一件落着とはいかず、次から次へと問題や厄災が降りかかってくるので、常にやきもきすることになります。それでも章ごとにさしせまった大きな問題が解決すると、達成感にも似た感覚を味わえると思います。

 

 記述の通り、とびぬけたチート能力もなく、なろうにありがちなテンプレ展開とはかなり乖離した内容であるため、好みは分かれるのかもしれません。どちらかといえばダークよりな話が多い傾向があります。それでも人気なのは間違いありませんし、読んでおいて損はないでしょう。再三になりますが、流血表現は過激なので、そこは注意した方がいいとは思います。

 

 といったところで、アニメや映画、パチスロ等々、さまざまな分野に展開され、海外人気も非常に高いなろうきっての出世頭、Re:ゼロから始める異世界生活、通称リゼロの紹介としたいと思います。

 

 次回もまた有名な作品の紹介かと思いますが、しばらくお付き合い下さい。なにを紹介すればいいですかね……まぁアニメ化しているものから行きましょうか。ではまた。